目次
■第1章.テクニカル分析
#200EMA (指数平滑移動平均線)
添付データ(USDJPY day.csv, 5min.csv)の全期間を集計し算出した最新値:
- 日足 EMA200: 150.097
- 4時間足 EMA200: 154.419
- 1時間足 EMA200: 155.542
- 5分足 EMA200: 155.169
現在価格: 155.353
解説:
現在価格(155.353)は日足(150.10)および4時間足(154.42)のEMA200を上回っており、長期的・中期的な上昇トレンドの範疇にある。しかし、1時間足EMA200(155.54)が直上のレジスタンスとして機能しており、ここをブレイクできるかが本日の焦点となる。
2. 本日の日足想定:陽線
3. 提案テクニカル:
・ボリンジャーバンド(20, 2σ): 1時間足でスクイーズ(収束)を確認し、エクスパンション(拡散)を狙う。
・RSI(14): 4時間足で50ライン付近での反発を確認。
4. 直近1週間のトレンド分析:
調整下落トレンド しかし週末に反発
先週は156円台後半から154円台前半まで調整下落したが、週末金曜日に陽線で切り返し、底堅さを示した。
5. 前々日・前日の日足データ:
・12/04(木): 始値155.22, 高値155.54, 安値154.50, 終値155.10 (陰線)
・12/05(金): 始値155.06, 高値155.49, 安値154.34, 終値155.32 (陽線)
6. 直近1週間の高値・安値:
・高値: 156.577
・安値: 154.335
7. 本日ターゲット値・値動き幅:
・ターゲット: 上値 156.00 / 下値 154.80
・想定値幅: 約1.2円
解説:
長期的には上昇トレンドを維持しているものの、直近1週間は調整局面にあった。しかし、金曜日の日足が「安値を更新しつつも終値で戻す」という底堅い動き(下ヒゲ陽線に近い形)を見せており、買い圧力が残存していることを示唆している。特に4時間足EMA200(154.42)が強力なサポートラインとして機能した形だ。
現在価格(155.35)は、短期的レジスタンスである1時間足EMA200(155.54)に挑戦する位置にある。ここを上抜ければ156円台への回帰が見込めるが、跳ね返されれば再び154円台後半でのレンジ推移となるだろう。
米国債利回り(10年)が4.140%(+0.031)へ上昇していることもドル買いを支援する材料であり、基本シナリオは「押し目買い」が優勢と判断する。1時間足EMA200を超えられるか否かが、短期的な勝負の分かれ目となる。
■序文
昨夜(先週末)の市場は、次週に控えたFOMCを前に神経質な展開が続いた。NYダウは+104ドルの47,955ドルと続伸し、史上最高値圏での堅調さを維持している。一方、日経平均先物は夜間取引で上昇したものの、日経平均現物は-536円と大幅反落で引けており、東京市場のセンチメントは重い。
ドル円に関しては、米10年債利回りが4.140%へと上昇したことを背景に底堅く推移している。ドルインデックスも98.99と堅調さを維持している。市場は「FRBの追加利下げ」を織り込みつつも、堅調な米経済指標(雇用統計など)を受けて利下げペースの鈍化も警戒しており、これが金利上昇とドル支えにつながっている。
本日は日曜日(サンデーダウ・中東市場)および月曜早朝のオセアニア市場の動き出しとなるが、週末のニュースフロー(地政学リスクや要人発言)がない限り、金曜日のドル買い戻しの流れを引き継ぐ公算が高い。特に155.50近辺の攻防が、週前半のトレンドを決定づけるだろう。リスク回避的な円買いが入るか、金利差に着目したドル買いが入るか、その攻防の最前線が現在の155円台前半である。
■主要経済指標と注目材料
本日は週明けのため、主要な経済指標の発表は少ないが、週後半のビッグイベントに向けた調整が主体となる。
注目指標・イベント
・08:50 (日) 第3四半期GDP【改定値】:日本経済のファンダメンタルズ確認。修正幅が大きければ円相場に一時的影響を与える可能性がある。
・未定 (中) 貿易収支:中国経済の動向は豪ドル経由でクロス円に影響する。
・27:00 (米) 3年債入札:米国債需給の確認。結果次第で金利・ドルが動く。
外部要因
・日経平均の動向:先週末の大幅安からの自律反発があるか。株安が続けば「リスク回避の円買い」と「日本株売りの円安」の綱引きとなるが、最近は後者(株安=円安)の相関が薄れつつある。
・米金利上昇:10年債利回りが4.14%に乗せてきたことは、日米金利差拡大を意識させ、ドル円の下値を支える強力な要因となる。
■ファンダメンタル分析まとめ
ファンダメンタルズ環境は「ドル優位」に傾きつつある。米国経済は依然として底堅く、市場が期待していたほど急速な利下げが行われない可能性(ソフトランディング観測)が浮上しているためだ。今週のFOMCでは0.25%の利下げがコンセンサスだが、同時に発表されるSEP(経済金利見通し)で来年の利下げ回数が下方修正されれば、ドルは一段高となるリスクがある。
一方、日本側は植田総裁の発言(9日予定)や政治的な不透明感が残るものの、日銀の早期利上げ観測はやや後退している。実質賃金の伸び悩みや消費の弱さが確認されれば、日銀は動きづらい。
したがって、日米金利差の縮小ペースは緩やかにならざるを得ず、これがドル円の150円台半ばでの居心地の良さ(底堅さ)を形成している。本日は、この「底堅さ」を確認しつつ、突発的なニュースがない限りは、金利差に沿った緩やかなドル高・円安圧力がかかりやすい一日となると分析する。155円台前半は、ファンダメンタルズ的に見れば「適正水準」ないし「やや割安」と映る可能性がある。
■時間帯別シナリオ
東京時間(6:00 – 15:00)
予想レンジ:155.10 – 155.60
週明けのオープンは、週末のポジション調整の動きが出やすい。日経平均GDP改定値(8:50)発表後、日本株の動向を横目に推移するだろう。もし日経平均が続落スタートとなれば、一時的にリスク回避の円買い(155.10方向)が入る可能性がある。しかし、4時間足EMA200(154.42)や金曜安値付近までの距離は遠く、下値は限定的だ。仲値(9:55)にかけては、実需のドル買い(ゴトー日要因はないが、年末に向けた需要)が観測されれば、155.50のレジスタンスを試しに行く展開を予想する。基本は「下値固め」の時間帯となる。
欧州時間(15:00 – 21:00)
予想レンジ:155.30 – 155.80
欧州勢参入とともに、市場のボラティリティが高まる。ここでは1時間足EMA200(155.54)の攻防が決着する可能性が高い。もし東京時間で155.50を超えられなかった場合、一度売り仕掛けが入るかもしれないが、米金利高を背景にドルは底堅い。逆に、ここを明確に上抜けてくれば、ショートカバーを巻き込んで155.80~156.00を目指す上昇波動が発生するだろう。ロンドンフィックスにかけてのフローに注意が必要だが、トレンドとしては「上値試し」の公算が高い。
NY時間(21:00 – 30:00)
予想レンジ:155.50 – 156.20
NY勢は本格的にFOMCを見据えたポジション構築に動く。本日重要な米指標は少ないが、3年債入札(27:00)が無難に通過すれば、金利の安定上昇とともにドルが買われやすい地合いが続く。特にダウ先物が堅調であれば、リスクオンのドル買い・円売りが加速しやすい。156.00という心理的節目をトライする展開をメインシナリオとする。ただし、156.20付近には先週の戻り高値のレジスタンス群控えており、一本調子でのブレイクは難しいかもしれない。引けにかけては高値圏での揉み合いを予想する。
■本日の値動き予測レンジとまとめ
レンジ想定:154.80円 ~ 156.20円
現在 155.35円
08:00 155.30円
12:00 155.45円
16:00 155.60円
20:00 155.75円
24:00 155.95円
30:00 155.85円
まとめ
本日は週明けの調整をこなしつつ、先週末からの「ドル買い戻し」の流れを継続する一日となる。テクニカル的には1時間足EMA200(155.54)の突破が鍵であり、ここを超えれば短期的な上昇トレンド転換が確定する。ファンダメンタルズ(米金利高)もそれを支持している。戦略としては、東京時間の押し目を丁寧に拾い、NY時間での156円トライを待つ「買い回転」を推奨する。
■軍師と参謀たちの一言
「今は『時』を待つべきではなく、『機』に乗じるべき局面です。大局(日足・4時間足)は我に利あり(上昇トレンド)。敵(売り手)は155.50の砦(1時間足EMA)に籠城しておりますが、足元の米金利という援軍を得た今、この砦を落とすのは時間の問題でしょう。焦らず、しかし確実に、155.20-30付近の押し目を拾い、敵が疲弊したところを一気に攻め上るのが上策です。154.40を割らぬ限り、我が軍の優位は揺るぎません。」
「孔明よ、そう単純にいくかな? 155.50の1時間足EMA200は、そう簡単に抜ける壁ではないぞ。先週の調整下落の傷はまだ癒えておらん。日経平均の暴落も気にかかる。もし東京市場で株安が加速すれば、連鎖的なリスク回避で円が買われる展開もあり得る。ワシなら、155.50での跳ね返りを確認してからの『戻り売り』を用意しておく。浮かれて買い進めば、高値掴みの罠に嵌るぞ。用心せよ。」
「ふふふ、お二人の意見、どちらももっともですが、戦場は生き物。私は『155.55』という一点に注目します。ここを実体で明確に超えた瞬間こそが、ショート勢の撤退=爆発的な推進力を得るポイントです。逆に言えば、そこまでは手を出さず、ブレイクを確認してから飛び乗っても遅くはありません。連環の計の如く、ストップロスを巻き込んだ一瞬の急騰を狙い撃ちましょう。」
「何を軟弱なことを! 攻撃こそ最大の防御なり! 米国金利が上がっているのだ、ドルが勝つに決まっておる! 155.35の現在値など誤差だ、今すぐ全軍突撃(ロング)だ! 目標は157円、いや160円だ! 損切りなど考えるな、退く者は斬る! 行けぇーッ!!」
■総括
- 想定レンジは 154.80 – 156.20 円
- 東京時間は155円台前半での底固め、欧州から155.50突破トライ、NYで156円到達を試す展開を予想。
- EMA200判定は「日足・4時間足は依然として上昇トレンドを支持。1時間足EMA200(155.54)が短期的な蓋となっているが、下値の切り上げによりブレイクの可能性が高まっている。5分足EMA200(155.17)もサポートに転じており、短期的にも買いシグナルが点灯中である。」
■予測概要
18時00分時点での価格 155.353円
上方向へいく確率 75%
解説:
テクニカル(EMA200のサポート、直近の陽線)、ファンダメンタル(米金利上昇、底堅い米経済)の双方から、上昇方向へのバイアスが強い。155.50付近の抵抗帯さえクリアすれば、真空地帯を駆け上がるポテンシャルがある。
■アシタカによる裁定
アシタカ:
「我が名はアシタカ!
曇りなき眼で見定めれば、大局は『上』を指している。
しかし、155.50の壁もまた、確かな現実としてそこにある。
ならば道は一つ。
『155.20-30での押し目買い』こそが、天と地、両方の理にかなった道だ!
辻参謀の無謀な突撃も、司馬懿の慎重な売りも退ける。
恐れずに、しかし侮らずに、上昇の風に乗れ!
ともに生きよう、利益とともに!」

