本日の見通し

2025年8月29日 ドル円予測|146.88からどう動く? 軍師たちが語る本日の為替見通しと戦略 【注目指標:米PCEデフレーター】

2025年8月29日

2025年8月29日 ドル円予測|146.88からどう動く? 軍師たちが語る本日の為替見通しと戦略 【注目指標:米PCEデフレーター】



■序文

昨夜の米国市場は、株式全般が軟調に推移した。NYダウは45,544.88ドルと前日比▲92.02ドルの下落、NASDAQは▲1.15%、S&P500も▲0.64%と揃って反落した。特に半導体関連が大きく売られ、フィラデルフィア半導体指数は▲3.14%の急落となった。米株安は投資家心理を冷やし、為替市場ではドル売り・円買い圧力の要因となった。

一方、日経平均は42,718.47円と▲110.32円の続落、CME日経先物も42,080円で引け、リスクオフの流れを映している。ドル円は現在146.88円と、前日からの下落基調を維持。ドルインデックスは97.86と小幅上昇にとどまり、米10年債利回りは4.23%とやや持ち直したが、株安の重石を跳ね返すほどの強さはない。

本日の最大の注目は米国21:30発表の「PCEデフレーター/コアPCE」である。インフレ鈍化が示されればドル売り加速、逆に強い数値なら一時的なドル買い戻しも起こり得る。また、日本のCPIや鉱工業生産といった指標は朝方に発表され、東京時間序盤で円高方向にやや寄与している。さらに本日は月末・週末という需給要因も重なるため、値動きの荒さに警戒が必要だ。

大局的には「米株安 → リスクオフ → 円買い」が優勢と見られるが、PCEの結果次第で急変動する可能性を孕む。戦略としては147円台を背に戻り売り姿勢を強めつつ、米指標での急変動に備える布陣が必要である。

■テクニカル分析

最新の200EMAを算出すると、
- 日足200EMA:147.29円
- 4時間足200EMA:147.44円
- 1時間足200EMA:147.36円

現値146.88円は、いずれの200EMAも下回っている。すなわち「三位一致の下降」が成立し、大局は明確な下落トレンドにあると判定できる。

直近1週間の値動きをみると、ドル円は148円台からじりじりと下げ基調を強め、27日以降は米株安を受けて円高に傾斜。高値は147.90付近、安値は146.70付近で推移しており、下方向への圧力が優勢だ。前々日の日足は長い陰線、前日も続落しており、連続性ある下げトレンドが確認できる。

本日のターゲット値は、下は146.30円、さらに割れれば146.00円台を試す展開。上値は147.30円が強固なレジスタンスとして意識される。直近のボラティリティを考慮すると、本日の値幅は0.8~1.0円程度が想定され、上値は限定的、下値追いの余地が大きいと見られる。

解説:

テクニカル的には戻り局面を売るのが正攻法である。146.70円割れで加速する可能性が高く、147.30円を明確に上抜かぬ限り、ショート戦略を維持すべき局面だ。相場の重さは株式市場や指標動向と連動しており、特に夜の米指標がトレンド継続か反転かを決める鍵となる。

■主要経済指標と注目材料

  • 08:30 日本CPI(東京区部):前年比+2.5%、予想通り。影響は限定的ながら円高バイアスを補強。
  • 08:50 日本鉱工業生産速報:前月比▲1.0%、弱め。景気減速懸念で円買い要因。
  • 21:30 米PCEデフレーター/コアPCE:本日の最大イベント。市場は弱めを警戒、ドル売り優勢の流れを強める可能性大。
  • 22:45 シカゴPMI/23:00 ミシガン大学信頼感指数:弱ければドル売りを補強。

外部要因としては、米株の下振れリスク、月末需給、新興国通貨不安が円買いに傾く条件を揃えている。AI銘柄中心の米株高が一服し、半導体セクターを起点とした下落圧力が広がっており、為替市場でもドル円の上値を抑える展開が濃厚だ。

■時間帯別シナリオ

東京時間(6:00 – 15:00)

本日の東京市場は、朝方に発表された日本のCPIや鉱工業生産がやや弱めであったことから、円買い圧力が優勢となり、ドル円は146円後半での下値模索を続ける展開が想定される。直近の146.70円が当面の下値目処であり、ここを割り込むか否かが焦点となろう。

株式市場は日経平均が42,718円と軟調に推移し、CME先物も42,080円と下落を示しているため、リスクオフ姿勢が鮮明だ。加えて月末要因が絡むため、輸入勢のドル買いと機関投資家のリバランス売りが交錯し、前場は方向感が出にくい可能性もある。しかし全体トーンとしては「円高バイアスが勝る」流れに変わりはない。

午前中は147.00円台への一時的な戻りがあっても、上値は限られる公算が大きい。輸出筋の売りオーダーも控えており、147.30円を突破しなければ戻り売り戦略が機能する場面である。午後にかけては欧州勢参入を前に、出来高の薄い時間帯で小幅な振れが続くと見込まれるが、全体としては147円を背にした売り場探しが有効である。東京時間の戦い方は「戻れば売る」、これに尽きる。

欧州時間(15:00 – 21:00)

欧州勢の参入により流動性が増し、相場が大きく動くのはこの時間帯である。足元の米株安・債券利回り動向を踏まえると、ドル売り圧力が一層強まりやすく、ユーロドルの持ち直しが進めばドル円は追加下落に拍車がかかるだろう。

欧州指標では、ドイツの小売売上や消費者物価指数が予定されており、仮にインフレ圧力が強めに出ればユーロ買いが強まり、結果としてドル円の下押し圧力となる可能性が高い。逆に弱めの結果であっても、全体のリスクセンチメントが悪化している状況下ではドル円が上昇に転じる力は限定的だ。

想定されるシナリオは、147.00円付近から売り圧力に押され、146.50円を試す流れ。欧州株が軟調で始まれば、円買いの加速要因となる。200EMAの観点からも全て下抜けしているため、トレンドフォローは「売り専念」とすべき局面だ。欧州時間は、戻りがあれば売り増し、146.30円割れを狙うのが得策である。

NY時間(21:00 – 30:00)

最大の注目は21:30の米PCEデフレーター/コアPCEである。市場はインフレ鈍化を見込んでおり、結果が予想通りか弱ければドル売り・円買いが一気に加速し、146円台前半、場合によっては146.00円割れを試すシナリオが現実味を帯びる。逆に予想を上回る強い結果となれば、一時的に147.50円近辺まで急騰する可能性もある。しかし200EMAが三位一致で下方向を示すなか、その反発は持続力に欠け、戻り売りの好機となる見通しだ。

22:45のシカゴPMI、23:00のミシガン大学信頼感指数も相場を動かす。弱ければドル売りをさらに補強し、強くても限定的な反発にとどまるだろう。株式市場が軟調なままなら、米金利が持ち直しても円安方向へのトレンドは力不足となりやすい。

NY時間の基本戦略は「PCE結果待ち → 戻り売り徹底」である。急騰があっても147.50円までが限界と見なし、売り場を探すべき。下値ターゲットは146.00円、割れれば145円台半ばまでの視界が広がるだろう。夜半から翌未明にかけては出来高が減少し、方向が出れば素直に追随しやすい局面である。

■本日の値動き予測レンジとまとめ

  • 想定レンジ:146.00円 ~ 147.50円
  • 現在値(08:00):146.88円

時間別予測:

  • 08:00 146.88円
  • 12:00 147.00円前後
  • 16:00 146.70円
  • 20:00 146.50円
  • 24:00 146.20円
  • 30:00 146.00円割れリスク

まとめ

本日は「三位一致の下降」により、テクニカルは明確に下方向を指し示している。東京時間は147円を背にした戻り売り、欧州時間で146.50円試し、NY時間のPCE発表で本格的な下落に発展する可能性が高い。上値は147.30~147.50円が強固な壁となり、下方向への圧力が一日を通じて優勢である。戦略は戻り売り一択、PCEの結果次第で146.00円割れを視野に入れつつ、リスク管理を徹底することが肝要である。

■軍師たちの一言

諸葛亮孔明

「汝よ、三位一致の下降を見よ。日足・4h・1hすべての200EMAを下回り、天の気は明らかに弱気。株式市場もNYダウ、日経ともに崩れ、外堀はすでに埋まった。戻りはすべて叩くべし。147.3を背に売りを仕掛け、146.0割れを狙うのが本道。順張りを守れば必勝の道は開けよう。」

司馬懿仲達

「待て、あわてるな。これは孔明の罠だ。PCEが予想を上回れば、一時的に急騰する危険がある。市場は弱気一色ゆえ、逆噴射すれば刈り取られる者も多かろう。逃げ道を必ず備えよ。だが私も大局は売りと見る。反発は一時、戻りは罠。147.5を超えぬ限り、再び下落に転ずることは明白だ。」

龐統士元

「株式市場の失速、米半導体株の急落、新興国不安に加え、月末需給が円高を後押しする。材料はすべて円買いに傾く。戦うべきはNY時間、PCE発表後の混乱を狙うことだ。急反発に惑わされるな。EMA200が示すのは明確な下降だ。勝利の道は戻り売り徹底にあり。」

郭嘉奉孝

「汝、焦るな。EMA200を上抜けぬ限り、売りの一手以外に策はない。市場の声に惑わされる者は退場し、規律を守る者のみ利を得る。指標発表直後の乱高下を過ぎれば、方向は再び下へ定まるであろう。その時を待て。刃を振るうのは一度でよい。機を見極めよ。」

辻政信(作戦の神様)

「フハハ!難しい理屈は要らぬ!147.3を背に全力で売りだ!割れれば146.0、さらに145円台まで一直線よ!EMA200など小賢しい道具は関係ない。勝負とは度胸だ!ここで一撃、億を掴むのだ!」

■総括(朝8:00時点)

  • 想定レンジは 146.0 – 147.5円
  • 東京時間は膠着、欧州から下値試し、NY時間のPCEで決戦
  • EMA200は「三位一致の下降」=ショート専念
  • 策は「戻り売り徹底」、147.3を超えるまでは下方向を強く意識すべき
  • PCEが弱ければ146.0割れを試す可能性が高く、反発は限定的

■予測概要

  • 8月29日 08:00時点価格:146.88円
  • 方向性:下落優勢(円高)
  • 下落継続の確率:70%

解説:

テクニカルは日足・4h・1hの200EMAすべてを下回り、完全に下落トレンドを示している。株式市場は崩れ、米金利も支えきれず、ドルインデックスも弱含み。最大イベントであるPCEが弱ければ、下落は一気に加速し、146.0割れの展開も現実味を帯びる。強い結果となっても反発は限定的で、最終的には再び売りに押し戻されるだろう。本日の戦略は「戻り売り徹底」、リスクを抑えつつトレンドフォローに徹することが勝利の鍵である。

■検証(土曜日時点)

予測レンジ:146.0 – 147.5円
実際レンジ:146.764 - 147.408
終値 147.04

上値は、EMA200の位置まで。下値に抜けるのは無理だった。日足ポリバン下限の値に抑えられた。

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