通貨：CHF/JPY 現在値：186.42（参照時点 9/23 08:44）
目次
■テクニカル分析
#200EMA
添付ファイルを用いて
1. 日足・4時間足・1時間足の200EMA
・日足200EMA：177.983
・4時間足200EMA：185.186
・1時間足200EMA：185.834
2. 本日の日足を想定
・陽線想定（上昇バイアス）。現在値は前日終値186.378を上回って推移。
3. 各種分析（提案）
・トレンド判定：1週間は上げ優勢。価格は1h/4hの200EMA上で推移し、押し目買い有利。
・押し目ゾーン：185.90–186.10（1h200EMA近傍～直近押し安値帯）。ここを維持なら上値試し。
・上値抵抗：186.70、187.04（直近高値）。187.04突破で187.40近辺までのマグネット。
・下値支持：186.00、185.83（1h200EMA）、185.19（直近週安値圏）。
・ストップ配置案：押し目買いは185.80割れで撤退、ブレイク買いは186.70上で入り186.40割れ撤退。
・戻り売り案：185.80割れで短期転換を確認後、185.50方向の戻りを叩く。4h200EMA（185.186）下は売り優位。
4. 直近1週間のトレンド
・上げトレンド。
5. 前々日・前日の日足（始・高・安・終）
・前々日（2025-09-19）：O 186.387 / H 186.805 / L 185.752 / C 185.854
・前日（2025-09-22）：O 185.791 / H 186.512 / L 185.665 / C 186.378
6. 直近1週間の高値・安値
・高値：187.042
・安値：185.132
7. 本日のターゲット値・値動き幅
・想定レンジ幅：約0.997
・上方向ターゲット：186.997（187.00前後）
・下方向ターゲット：186.000
・基本戦略：186.00–186.10での押し目形成から186.70→187.00試し。186.00を明確割れなら185.70–185.50への反落波及に注意。
8. 解説：
直近の価格は1時間・4時間の200EMAを上回り、短中期ともに上向きバイアスが明確だ。前日の終値を上回って始動しており、東京時間では買いが優勢になりやすい。もっとも187.04近辺は直近の上値目標であり、初回は戻り売り勢の利食い・逆張りが出やすいレベルだ。上抜けに必要なのは186.70台の定着と出来高の伴う高値更新で、その場合187.40付近までの上伸余地が開く。一方で186.00割れは1時間のトレンド緩みのサインとなり、185.83（1h200EMA）→185.50方向の調整を想定する。押し目買いは186.00前後で分割、損切りは185.80割れに置いてリスクリワードを確保。ブレイク狙いは186.70上でエントリーし、186.40割れで一旦撤退する運用が妥当である。
■序文
昨夜の米国株式市場では、NYダウは46,381.54と前日比+66.27の小幅高で引け、3日連続で最高値を更新した。ハイテク主導のナスダック総合も+157.50と堅調で、AI関連銘柄が引き続き買いを集めた。米10年債利回りは4.147%で横ばい推移、ドルインデックスは97.30と小幅安。この背景には、米金融政策に対する利下げ思惑の強まりがある一方で、今夜予定されている米PMI速報値やパウエルFRB議長の発言を前に、ポジション調整が進んだ形だ。
アジアでは日経平均が45,493.66（前日比+447.85）と急反発し、リスク選好ムードを後押し。ただし本日23日は日本が祝日で休場のため、東京時間の流動性は限定的となる。ドル円は147円台後半で小動き、スイスフラン円も186円台前半を維持しており、クロス円全般に底堅さが見られる。
今日の焦点は21:30の米経常収支、22:45の米製造業・非製造業PMI速報値、そして25:35のパウエル議長発言にある。これらイベントを通じて米景気の強弱と金融政策スタンスが見極められ、ドルと円、ひいてはCHF/JPYの方向性を大きく左右するだろう。週明けはユーロ買い・ドル売りが先行し、ドル円が147円後半までじり安となった一方、CHF/JPYは堅調さを維持した。市場のテーマは「米景気減速の有無」と「利下げ時期の前倒し」であり、指標が予想を下回ればドル安・円高、スイスフラン高の流れが加速しやすい。逆に予想を上回れば株価下落とドル買いに振れ、CHF/JPYもリスク回避の円買いとスイスフラン高が相殺され、方向感を欠く展開も考えられる。本日は流動性の薄い東京時間から欧州指標を経て、NY時間にクライマックスを迎えるシナリオだ。
■主要経済指標と注目材料
・16:15 仏製造業PMI速報値 予想50.1（前回50.4）
・16:15 仏非製造業PMI速報値 予想49.6（前回49.8）
・16:30 独製造業PMI速報値 予想50.0（前回49.8）
・16:30 独非製造業PMI速報値 予想49.5（前回49.3）
・17:00 ユーロ圏製造業PMI速報値 予想50.7（前回50.7）
・17:00 ユーロ圏非製造業PMI速報値 予想50.5（前回50.5）
・17:30 英国製造業PMI速報値 予想47.1（前回47.0）
・17:30 英国非製造業PMI速報値 予想53.5（前回54.2）
・21:30 米経常収支（予想-2563億、前回-4502億）
・22:00 米ボウマンFRB副議長の発言
・22:45 米製造業PMI速報値 予想52.2（前回53.0）
・22:45 米非製造業PMI速報値 予想54.0（前回54.5）
・23:00 米リッチモンド連銀製造業指数 予想-5（前回-7）
・25:35 パウエルFRB議長の発言
外部要因としては、国連総会でのトランプ米大統領の演説、新興国通貨の不安定化、そして週末・月末にかけた需給の偏りがある。AI関連株高を背景に米株が最高値を更新する一方で、過熱感からの調整圧力も無視できない。本日の為替市場は、米指標と要人発言を軸に一方向へ大きく振れる可能性を孕む一日である。
■時間帯別シナリオ
東京時間（6:00 – 15:00）
本日は日本が祝日で株式市場は休場となるため、東京時間の流動性は低下している。ただし日経先物はCMEで45,565と前日比+90を維持し、リスク選好ムードを背景にクロス円の下支えとなっている。ドル円は147.70近辺で小動きにとどまり、スイスフラン円も186.40前後で底堅く推移している。東京勢のフローは限定的であるが、海外投資家の先物売買やアジア株式市場の動向が波及すれば短期的な変動はあり得る。200EMAベースでは1h・4hともに上回って推移しているため、押し目買いスタンスが基本だが、午後にかけて欧州勢参入前のポジション調整で一時的に185.90～186.00方向へ試す可能性も残る。流動性が低いため突発的な値動きには要注意である。
欧州時間（15:00 – 21:00）
欧州時間は指標ラッシュとなる。16:15フランス、16:30ドイツ、17:00ユーロ圏、17:30英国と製造業・非製造業PMI速報値が続き、ユーロやポンドのボラティリティが拡大しやすい。ユーロ圏製造業は予想50.7、非製造業は50.5と横ばい見込みだが、もし50割れが広がればユーロ売り・円買いが加速し、CHF/JPYも連動して円高圧力を受けやすい。逆に予想上振れならユーロ高・リスクオンで円売りとなり、CHF/JPYは187.00超えを狙う展開へ。英国PMIが弱ければポンド売り・クロス円下押しの要因となる。欧州株は前日にドイツDAXが下落しており、ここでの続落は円買い圧力を誘う。欧州時間は方向感が鮮明になりやすく、186.00を維持すればNYに向けて強気バイアスを残すが、割り込むと185.50方向までの急落警戒が必要だ。
NY時間（21:00 – 30:00）
今夜の最大の焦点は米国指標と要人発言だ。21:30米経常収支は予想-2563億と赤字縮小見込み、ドル買い要因となる可能性がある。22:45には米製造業PMI（予想52.2、前回53.0）・非製造業PMI（予想54.0、前回54.5）が発表されるが、前回比下振れ予想となっており、もしさらに弱ければドル売り・円買いが優勢となるだろう。リスク回避の円買いと同時に安全通貨であるスイスフラン買いも強まるため、CHF/JPYは一時的に下方向へ荒れる展開が考えられる。ただし25:35のパウエルFRB議長発言がタカ派色を帯びれば一転してドル買い・株安・円売りに振れ、CHF/JPYは再び187円方向を試すシナリオが有力。米株は最高値更新後で過熱感があり、結果次第では調整が強まりやすい。したがってNY時間は「指標で下押し→議長発言で切り返し」という二段構えの値動きが想定される。
■本日の値動き予測レンジとまとめ
レンジ想定：185.80円 ～ 187.40円
現在 186.42円
08：00 186.38円
12：00 186.20円
16：00 186.70円
20：00 186.90円
24：00 187.10円
30：00 186.80円
まとめ
スイスフラン円は短期的に186.00割れリスクを抱えつつも、1h・4h・日足200EMAのすべてを上回る上昇基調を維持しており、基本戦略は押し目買い継続。欧州PMI次第で186.00割れも想定されるが、維持できればNY時間に187.00超えを試す展開が有力だ。米PMIが弱ければ一時的な下押しは避けられないが、パウエル議長のタカ派寄り発言があれば買い戻しが入りやすい。総じて上値を試す構造に変化はなく、本日は「186.00を下値防衛線、187.40を上値ターゲット」とした攻防が焦点となる。
■軍師たちの一言
諸葛亮孔明：
「スイスフラン円は三位一致の上昇を維持しておる。日足200EMA177.983、4h200EMA185.186、1h200EMA185.834と全てを上抜け、現在値186.42は堅固な基盤の上に立つ。押し目は186.00、そこを割らぬ限り187.40突破の余地を残す。欧州PMIが予想を上回れば追い風、NYでパウエルがタカ派色を帯びればさらに高値を目指そう。従って本日の策は「押し目買い徹底」。ただし186.00割れは一転して185.50を試す危険もある。勝機は耐えて順張りにあり。」
司馬懿仲達：
「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ。確かに200EMAは上方一致で強気だが、今夜の米PMIは下振れ予想。市場はドル売り・円買いへ傾きやすく、リスク回避ならばスイスフラン買いと円買いが交錯し、CHF/JPYの方向感は乱れる。186.00を割れば一気に185.50へ。さらにパウエルがハト派色を見せれば円高の波に呑まれよう。ゆえに策は「二段構え」。押し目買いと見せかけて、裏では186.00割れの急落を狙う構えを整えておくのが肝要だ。」
龐統士元：
「株式市場の熱狂と過熱感、AI銘柄への過度な依存、それらが調整を誘えば円買いの逆風となる。スイスフラン円も無傷では済むまい。とはいえ本日の欧州PMI、米PMI、そしてパウエル発言はいずれも短期的な波乱要因に過ぎず、大局は依然として上昇基調。押し目を拾い続けた者が勝ち残るのは必然である。ただし利確のタイミングを誤るな、187.00を突破すれば187.40で必ず一部を収穫すべし。市場は熱狂と冷徹の間を揺れ動く。」
郭嘉奉孝：
「全てはEMA200の守りを崩さぬ限り、強気を保てる。1h185.834を背にロングを積み増し、欧州PMIが予想通りなら187試しは現実味を帯びる。だがパウエル発言まで時間を残すNY時間は荒れるだろう。短兵急に動くな、機を待て。186.00割れはストップが誘発されるため、一時的に急落が拡大するやもしれぬ。その際は恐れず185.50付近で買い直せ。冷静な者のみが勝ち残る。」
辻政信（作戦の神様）：
「フハハ！難しい理屈はいらん！いまの186.40台からなら、全力で買い叩け！目標は187.40突破、その先に188の門も見えておる。だがもし186.00を割れば、一転して売り転換し185.50まで一気に刈り取れ！勝負とは一瞬の機を捉えるもの。大局の上昇に乗りつつも、急落の芽をも逆用して利を重ねよ。まさに一発逆転の妙手、奇襲こそ我が道よ！」
■総括（朝8:00時点）
・想定レンジは185.80 – 187.40円。
・東京時間は祝日で膠着、欧州時間にPMIで方向性が出やすい。
・EMA200は三位一致の上昇＝ロング優勢。
・策は「押し目買い徹底」、ただし186.00割れを転換点と見極めよ。
・米PMIが弱ければ185.50への下押し、パウエル発言がタカ派なら187.40突破。
■予測概要
9月23日 08:44時点価格 186.42円
上方向（187.40突破）へ行く確率 65％
下方向（185.50割れ）へ行く確率 35％
解説：
スイスフラン円は大局的にEMA200三位一致の上昇基調を維持しており、基本戦略は押し目買い。直近1週間の高値187.04が試されるか否かが焦点である。米PMIが弱ければ一時的に円高圧力が強まり下押しも考えられるが、全体構造は崩れず。NY時間のパウエル議長がタカ派寄りの発言をすれば一気に上伸し、187.40突破の可能性が高まる。本日は「186.00を守れるかどうか」が分水嶺となり、守ればロング継続、割れれば一旦ショート転換が求められる局面である。